第6回こころほっとコラム

皆さま こんにちは。

今回のこころほっとコラムでは怒りの種類や対処法についてお伝えしたいと思います。

 

1)怒りは要望

怒りというのは、何らかの要望を表現するための表現方法の一つです。

そして、それによって何か物事を動かそうという意図があります。「怒り」という感情は必ずしも悪いものではありません。どのように表現するかが大事になるのです。

2)怒りは二次感情

「怒り」は「二次感情」だと言われています。

つまり、最初に「苛立ち」「恐怖」「不安」「恐れ」「寂しさ」といった一次感情が存在し、それが怒りという表現として噴出しているわけです。

実は、怒りの裏側には「わかってもらいたい」という一次感情が隠れているのです。

3)怒りは伝染する

人間は怒りに対して怒りで反応します。

怒りを内面に鬱積させている人と接して、胸がザワザワした経験のある人も多いのではないでしょうか。

怒りを抱えている人は、周囲の人の潜在的な怒りも目覚めさせてしまいます。
怒りは周囲の人たちに伝染するのです。

また、身近な人に対してはより強くなってしまう性質もあります。

) 人が怒る状況とは

人が怒る状況には3つのパターンがあると考えます。

  • 自分の身を守るための怒り
  • 自分の領域を守るための怒り
  • 肥大化したプライドが傷ついた怒り

どのパターンでも、自分自身の大切な何かを守りたい時に感じるものといえます。

大切な何かとは自身の価値観でもあります。どのような価値観を持っているのかを考えてみるとよいかもしれません。

繰り返しますが、怒りを我慢することをしてほしいわけではありません。適切な時に適切な方法で表現して欲しいのです。我慢ばかりを繰り返していると、怒りはより強い感情へと変化します。恨みや憎しみになるとなかなか動かしがたいものとなり、よりやっかいなものを抱えることとなります。

 

では、そうならないためにはどのようにすればよいでしょうか?

 

思考「不要な〜べきを手放す」

怒りは、自分が信じている「こうあるべき」という価値観が破られた時に生まれます。

そのため、自分の中にどんな「こうすべき」「こうあるべき」があるか知っておくことが怒りを抑える上で役に立ちます。

自分はどんなポイントに反応しやすいのか。
それは人によって違い、自分はどこまでならOKでどこからがNGなのか、境界線を理解しておくことも大事です。

イライラしてしまう場面があったら、自分の中の境界線を洗い出してみましょう。

例えば、待ち合わせに関してなら「5分前には絶対に来るべき」「5分以内の遅刻なら許せる」「 連絡くれれば30分遅刻してもOK」など人によって様々な基準があるでしょう。

自分の中に『〜すべき』が多く、強いほど怒りが生まれやすくなります。
したがって、不要な『べき』は捨てて「まぁ許せるか」という許容範囲を広げていく努力も必要なのです。

許容範囲が広がると怒りやイライラは軽減します。
そして、どうしても譲れない『べき』は、適切な表現で相手に伝えることが大切です。

 

行動「しょうがないことは割り切る」 

自分の怒りによって変えられることと、変えられないことがあることを理解しておくことも大切です。

例えば「せっかくの休みなのになんで今日に限って雨なの」とイライラしても天気は変えることができません。

どうにもならないことに対してイライラすることは、不要なストレスを抱え込むだけです。

自分にコントロール不可能なことは「まぁしょうがないよね」と割り切って自分ができることに集中してみてはいかがでしょうか。

 

参考文献

有斐閣 心理学 新版 (New Liberal Arts Selection)  無藤 隆 (著), 森 敏昭 (著), 遠藤 由美 (著), 玉瀬 耕治 (著)

有斐閣 認知心理学 (New Liberal Arts Selection)  箱田 裕司/都築 誉史/川畑 秀明/萩原 滋【著】

脳科学で知る! 世界一わかりやすい「怒り」の教科書 澤口 俊之 (著)

                                              文責 公認心理師 佐々木志保